さつまいもの健康効果
こちらでは、さつまいもの健康効果についてお伝えします!
さつまいもには、ビタミンB1、ビタミンC、食物繊維などが豊富に含まれ、
便秘改善・生活習慣病予防・肌トラブル改善に役立ちます。
豊富な食物繊維の働きにより、コレステロールを体外へ運び出し、
さらに、抗がん作用があるといわれている注目の成分、ガングリオシドも多く含み、
ビタミンC・ビタミンE・βカロテンなどの豊富な成分が、
ガンをはじめとする生活習慣病予防に効果的であると言われています。
さつまいもは、ダイエットをしている人にはかなりおすすめな食材です!
【成分① 食物繊維】
さつまいもに含まれる食物繊維は、
皮つきで丸ごと食べた場合、100グラムあたり3.8グラム。
皮をむいた状態だと2.3グラム。
例えば白米の食物繊維は0.5グラム。
玄米でも3.0グラムとなっているので、さつまいもの食物繊維の量は普通にお米を食べた時よりも、ずっと多いのです。
更に、さつまいもは水溶性、不溶性の食物繊維をバランスよく含んでいて
腸内環境を整えるのに、最適な食糧です。
食物繊維が多いということは、糖質の吸収も穏やかになります。
炭水化物は糖質と、食物繊維でできています。
さつまいもは炭水化物が比較的多く含まれていますが、食物繊維が多いおかげで、
GI値という数値が低く抑えられています。
※GI値というのは、グリセミック・インテックスの略で、
食品を摂取した場合の血糖値の上昇の度合いを示す数値です。
血糖値の上昇を抑えられるということですが、さつまいもはGI値が5.5です。
ちなみに白米は84、食パン91、うどん80、ジャガイモ90、ニンジン80、サトイモ64と他の炭水化物を多く含む食品はもちろん、同じ根菜と比べてもかなり低いことがわかります。
糖質が急激に上昇してしまうと、インスリンが大量に出てしまい、太りやすくなってしまします。
焼き芋、蒸かし芋などで皮ごと食べるとポリフェノールも一緒に摂取することができ、
更に血糖値の上昇を抑え、GI値を下げてくれます。
食物繊維が豊富なので便秘気味のときは水分と一緒に食べるとより腸にやさしく栄養を吸収できます。
【成分② ヤラピン】
ヤラピンとはさつまいもなどのヒルガオ科の植物に根や茎にある特有のもので、
さつまいもを切ったときに出てくる白い液体の事です。
これは、さつまいもにしか含まれないもので、胃の粘膜を保護したり排便を促したりする効果があると言われています。
ヤラピンには腸の蠕動(ぜんどう)運動を促す効果と、
腸内環境を整え便を柔らかくする効果があって、
火を通してもその効果が失われないのです。
食物繊維との相乗効果で便秘予防のほか、コレステロールの低下など、体内のクリーニング効果も高めます。
16世紀ごろのヨーロッパでは、下剤に使われていたほどお通じをよくしてくれます。
食物繊維とヤラピンで効果はとても大きいです。
【成分③ ビタミンC】
意外と思うかもしれませんがさつまいもにはビタミンCがリンゴの5~10倍程含まれています。
しかもビタミンCはデンプンに包まれていて、加熱しても破壊されにくいという性質を持っています。
ビタミンCには細胞の代謝を上げて、無駄なエネルギーが蓄積されるのを防ぐという作用があります。
一方で脂肪細胞に対してエネルギーとなるブドウ糖を取り入れるのを防いでくれます。
さらにビタミンCはレプチンという満腹感を感じさせるホルモンを減少させる効果があって、
これによって最終的に食べすぎを改善する効果があります。
例えば、塩味も少しづつ強くしていくと、舌がそれに慣れてしまって、
元の状態に戻すと、物足りたなくってしまいますよね。
でもしばらく薄味を続けていれば、昔の塩味に戻したときに、しょっぱく感じます。
いつもホルモンが出ていると体がそれに慣れてしまい、結果的に食べすぎになってしまうのです。
ビタミンCは塩分を抑えるのと同じようにレプチンを抑え、
正常に満腹感を感じられるように調整してくれるということなんです。
【成分➃ カリウム】
カリウムはとりすぎた塩分の排出を促し、体のむくみを改善してくれる効果があります。
むくみの原因というのは、水分の摂取量の多さよりも、
塩分が原因と言われています。
日本人の多くの人が塩分を取りすぎている傾向にあるので、カリウムをしっかりとって塩分を適度に排出し、
体のむくみを取ることで、代謝を促してくれる効果を期待できます。
1日のカリウム摂取量の目標量は、成人男性で3000mg、女性で2600mg。
高血圧を予防しようと思ったら3510mg程度取った方が良いとされているので
さつまいもはカリウム摂取には最適な食べ物と言えます。
【成分⑤ レジスタントスターチ】
レジスタントスターチとはデンプンのことなのですが、普通デンプンは小腸で分解され、
グルコースという糖質になって体内に吸収されます。
ところがレジスタントスターチに限っては、
デンプンでありながらも、小腸で分解されず、大腸にまで届きます。
大腸まで届けられたデンプンは、難消化性デンプン「レジスタントスターチ」と呼ばれ、
便の固さをコントロールしてくれたり、食物繊維と同じように、腸内細菌の餌になって腸内環境を整えてくれます。
更に、血糖値の上昇を穏やかにし、満腹感を持続させる効果もあって、
ダイエットや、腸内環境を整えるには最適なデンプンなのです。
以上、さつまいもの健康効果・ダイエット効果を実感できる成分をご紹介しました。
非常に優秀な食材ですが、食べすぎると逆効果になる場合がありますので、
くれぐれも注意してくださいね。